| マイタウン(MyTown)|東海地方(名古屋・愛知・岐阜・三重・静岡)の郷土史本(新本・古本)専門店 |
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めざすはカリスマ店員!
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当店はキャッチフレーズにおこがましくも「郷土史本専門店をめざす」と付けてきた。3年ほど前からはこれが一応達成できたと勝手に決め付け、「めざす」をはずして営業日も水、木、金の週3日へと1日増やした(午後2時から同7時まで)。背景には60歳を間近にひかえ、この本屋を老後の生業戦略と位置づけたからだ。 店には地元出版社や自費出版者の本を中心に、約5千点・1万冊が並べられている。このうち、3分の2が古本、いわゆる古書だ。開業当初、スペースは現在の約半分、在庫数も4分の1に満たなかったことを思えば、ゆるやかな歩みながらも、それなりに進化してきた。 しかし、これくらいのラインナップでは愛知県の図書館や名古屋市・中央図書館の郷土史本コーナーには足元にも及ばない。が、区や郡部の図書館と比べれば、決して引けを取らないくらいのところまで来ているのではないか。もちろん、郷土史関係の本に限ってのことではあるのだが……。
ぼくが心がけているのは、お客様から探している本の相談などを持ちかけられたとき、その人の身になって応対するということ。単にいまある本を売っているだけでは「専門店」の名が泣く。思えばえらいキャッチフレーズにしてしまったわけだが、疑問や質問を持っておいでいただいた方たちに、少しでも来てみてよかったと思っていただけるような店でありたいと常に願っている(果たしてどこまで実現しているかは疑問だが……)。 もし、店に求めている本がなかったら、どこに行けばあるかを伝えられるような店でありたい。追求されているテーマの本が出版されていないのであれば、関連資料を持つ機関などまで教えてあげられるように努力している。そして、その人がかなりの成果をあげておられるようなら、出版までそそのかせてしまうことだってある。 これとは逆に、お客様から教えられることもしばしばだ。「こんな本が出ているけど、ここにないのか」とか「だれだれさんが自費出版された本、よく調べてあって感心した」とか。そんな情報に接したら、なんとかして入手したくなってくる。 ここではお客様が先生である。店番をしていると話がはずみ、いろいろな歴史や出来事などを、披露していって下さる人も多い。居ながらにして「門前の小僧、習わぬ経を読む」心境になれる。 確かに、本の量では図書館にかなわない。しかし、本があるというだけでは、ずぶの素人にとってなかなか利用しづらい。必要なのは本と人とを結び付けられる的確なアドバイス(サービス)であり、こちらの面で負けているわけにはいかない。 以前、お役所に「すぐやる課」がはやったことがある。利用者の一人として常々思っていることだが、図書館にも「なんでも相談コーナー」のようなものを開設してほしいものだ。何も大げさに一室を設けるとか専属の人を配するというようなものではなく、カウンターの片隅に「相談コーナー」の表示を一枚出しておいてもらう程度でよい。 これは初めて訪れる図書館ではなおさらのことだ。使いなれていないから、どこに何があるかも把握しづらい。ましてやよその土地へ調べものに行ったりしたときなどは特にそうで、気軽に相談できるコーナーがあったらなあ……と思えてくる。 利用者はこれがあるだけで随分、助かるはずだ。そうした質問に居合わせた人では答えられないとなれば、その分野に詳しい別のスタッフに声をかけるなどして、みんなで考えればよい。図書館が利用者により一層身近なものであるためにも、この程度のことはいますぐにでもやってほしい。 先ごろは「カリスマ店員」なる言葉がもてはやされた。これは何もヘアデザイナーやブティックなどの専売特許ではない。その道のプロに徹しようとすればだれもがめざすべきものであって、たとえ風采のあがらない小さな本屋のオッサンといえども例外ではないはずである。 これまでは遊びの延長のようなつもりでやってきた。「郷土史専門店をめざす」の「めざす」をとり、めずらしくやる気になってきている。いまはこの分野のカリスマ店員を「めざす」気概でいるが、さて、こちらの「めざす」はいつごろはずすことができるのであろうか。
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